1.ピアノがうまい人、下手な人の違いはどこから来るのか?

 

もし仮に、あなたが一音のミスもない演奏に出くわしても、何も感動しない場合、その演奏は何が悪いのでしょうか?

答えは決して簡単ではないかもしれません。

様々な要素があるのかもしれません。

楽譜通りの強弱がなかったとか、盛り上がりに欠けていたとか、迫力がなかった、音がきれいでなかった等々•••。

しかし、それらの答えに全て共通することがあります。

音量の違いです。

上記の内容は全て、音量に関する内容です。

もちろん、それ以外にはスピードの緩急の違いもあるでしょう。

それはすなわち、ルバートにもつながるヒントにもなります。(ルバートに関しては他の章で述べます)

もちろん、ルバートも表現方法においては重要な要素の一つです。

しかし、私が思うに、良い演奏、悪い演奏の違いの、ほぼ90%は「音量」に関してのはずです。

まず、よくない演奏は間違いなく「音量」の変化に乏しい。

一通り、たとえ表現において音量の変化、バランスに気を配っているように見えても、残念ながら、まだ音量の変化に乏しいと感じることはよくあります。

私は毎年、ヨーロッパのとあるマスタークラスに通っていますが、その理由は教授陣たちの「究極の音量の変化、配分の技」を習得するためです。

そこでは想像を絶するほどの、やや誇張された言い方が許されるならば、1000通りの音量の変化を達成した演奏技術を見ることができます。

数字では1000と書いても、わからないかもしれません。

実際の演奏は1000色ものカラー色の音色です。

赤だけでも100色あるかのごとくです。

そのカラフルな色彩(音量の変化)をどうやって使い分け、もしくは習得するか?

逆に言うならば、あなたはどこまで音量の変化に敏感かを考えなくてはなりません。

もしあなたがいい演奏に出くわした時には、その演奏を真似るようにしてみてください。

どうやったら気に入った演奏を真似ることができるか?

何度も実験するうちに必ずそこには「気の遠くなるような幾多もの音量の変化」に気がつくはずです。

 

 

 

2.音色の変化を習得するにはグランドピアノは必須。

音色の変化は何度も言いましたが、音量の変化です。

その音量の変化を容易にするためにも、ぜひグランドピアノを所有してください。

グランドピアノとアップライトピアノの違いはいろいろありますが、何と言ってもグランドピアノは

音量の変化が容易、かつ繊細かつ、幾多もの変化が可能

です。

そこには一音出した単音が美しいことが重要なのではなく、

1音目から2音目、そして3音目の音の音量の変化

さらには3和音を弾いた時の

一番上の音の音量と、その次の2番目の音の音量、さらにその下の3番目の音の音量

これらの音量の違いを細かく作業するにはグランドピアノでなければ難しいのです。

メーカーは2大国産メーカーであれば十分です。サイズも最小でも、とりあえずは大丈夫です。

2大国産で、最小サイズであっても、最高のメンテナンスと蓋を全開で使用すれば、メンテナンスの最悪なスタインウェイコンサートピアノよりは、ましです。

 

さて、どのように音量の変化をつけていくか?

それを事項で述べていきたいと思います。

 

 

 

2016.2.23

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村田ピアノ音楽院

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