村田ピアノ音楽院

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村田ピアノ音楽院の特徴

私が小さかった頃part2・・・思春期の頃

 

今となっては私にピアノの専門家を目指させたことに関しては、親には大変感謝はしている。

何たって男にそういう道を目指させるということは、普通ではあり得ないだろう。

しかし、その目指させ方に関しては大いに疑問もあった。

まず私の母はピアノに関しては相当厳しかった。

私は小学生の頃は一般の男の子と同じく、野球部に入っていた。当時、たしかピアノのレッスンが土曜日だったので、土曜日の野球の練習にはあまり出られなかったのを覚えている。

私としてはレギュラーになれなくとも、野球の練習は楽しかったので、毎回出たかったのだが、いつも出られなく、そのうちに「指に悪いから」という理由だか「いつまでたってもレギュラーになれないから」という、こじつけ理由(?)だかなんだか分からないが、辞めさせられたのだった。

その頃、橋本にスイミングスクールができたので、友人が「一緒に入会しないか?」と誘ったので母親に入りたいと言って許可を取ったのだ。スイミングならば指に影響はないだろうと。

しかしこれがどういうわけか、入会の日になって「だめ!」と言われてしまい、友人にこれこれしかじかと言った事を覚えている。

友人は私と一緒に入るのを楽しみにしていたので大変申し訳なかったなあと思ったが、いつものごとく「おまえんちのおかあは、いつも間際になるとこうだな」と言われたのを覚えている。

結局、ピアノバカを育てるにはそういう教育方針が一番かもしれないが、そうこうしているうちに、私も中学に入って一般に言われる反抗期になった。

こうなるともう親の言いなりになる気持ちはない。

おまけにその頃、体がうずく年頃だったので、迷いなく部活に関しては当時得意であった陸上部の長距離を選んだのであった。

「頭を使う文化系部活ならまだしも頭を使わないアホでもできる陸上部に入るとは何事だ!」と言われたが、反抗期の私には何一つ忠告は耳に入らない。

まあそれはどうでもいいとして、ピアノに関しては自ら先生のところに出向き「ピアノを辞めたい」と言って辞めさせてもらったのだった。

幸いなことに先生は怒らずに「いつでも戻りたくなったらいらっしゃい」

と言ってくださったことは感謝しなければならない。おそらく先生はまた戻ってくることを分かっていたのだろう。

しかし、私自身は絶対に戻ってやるものか!と思ったものだった。

大変だったのは母親の方である。

いままで時間、労力、金を注ぎ込んだものが全て無駄になることはなんとしても避けたかったのか?最初はいろいろと私を説得はしてはいたものの、ついに説得が無理と分かった時点でアメリカ式強行手段に討って出た。

すなわち、「兵糧攻め」である。

つまり朝と夜の飯抜きである。

昼の弁当は自分で冷蔵庫にある残り物をつめて持っていく。

しかし、家に帰ると食料がないのだ。

何たって夕飯になって食卓に行っても自分の分だけないのだ。

この時ほど、ひもじい思いをした事はなかった。

もう今となっては昔のことはどうでもいいと思っているのだが、この時ほど親を「鬼」と思ったことはない。

さて私が音大を卒業する頃になると、さて卒業後はどうしたらいいか?で悩んだものだった。

一般に音大卒には音楽関係の仕事は無いに等しい。

せいぜい教員か(それも私の頃はすでに倍率が既に50倍という感じだった)アルバイト扱いのヤマハ講師程度である。

全く音楽関係でない中小企業ならば、仕事はあるのだが、やはり音大を卒業するとなんとか音楽関係の仕事に就きたいと思うのだが、なかなかうまくいかない。

私も悩んでいたが、その頃母親は何故か「ほら!もう家の前の(株)●ハラで採用面接が始まったよ!受けにいきなさい!」とやかましく言っていたのを覚えている。

(株)●ハラとは、当教室の前にあるレンズ工場のことである。

http://www.ohara-inc.co.jp/jp/company/index.html

まあ要するに、家の目の前で通勤の必要がないし、給料もまあまあだろうし、厚生年金もあるし、労災もあるし・・・ということでそのレンズ工場への就職を勧めるのだ。

もう存分の音楽の勉強はしただろう。しかしプロのピアニストになれなかったんだからいつまでも夢を見ていないで、現実に戻りなさい、ということなのだろう。

この幼児期からの指導方針と、近くの工場に勤めなさいと言う内容のギャップ。

これはさすがに親が何を考えているのか理解できなかった。

そして私は親の反対を押し切って、ヤマハ講師の仕事をしたのだが、やはり「早くそんなバイトは辞めなさい!」の連呼。

バイトじゃないっつうの!・・・しかし税法上は確かにバイトです。

多分、大学の非常勤講師になっても同じ事をいっただろうな。

おまけに自分が教室を開くと聞くと、もうあきれかえってどこかに書いたメッセージのように「一人も集まんないんじゃないの?」

それがどういうわけか教室の運営がうまく行ったとたんに何故か今度は応援に回っている。

まあとにかく今は味方になってもらっているのでいいんですが、私の親ははたして、まともなのか?それとも変なのか?

それはどうでもいいとして、以前コンピュータプログラマーの兄が仕事がきついからという事で会社を辞めて転職をしようとした時にやはり母親は「(株)●ハラに勤めなさい!」

やっぱり変なようだ。

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