音大へ進むべきか、趣味にしておくべきか?〜私の持論〜

 

私は、自分の生徒に安易に音大へ進んでは欲しくありません。理由は、前にも述べた通り、甘くない世界ですから・・・ですから、生徒が音大へ進む、もしくは音大を目指すという場合、私は相当、慎重に判断をします。

何も音大へ行かなくてもピアノは「趣味」で習う事も可能なのですから。

まず、小学生低学年の子供を持つ親が「音大へ・・・」という場合、私はまず、冷ややかな対応でしか出来ません。なぜなら、それは、本人の意志ではなく、親の意志だからです。

もちろん、親がなんとか子供を音楽の道へと進めたければ、大学の名前を選ばない限り、それは可能でしょう。しかし、それは、初めから、子供に音楽の進路しか与えていない状態にすれば、という事です。もしかしてその子供は他の分野でなくてはならない人材になるかもしれないのに、です。

実際、音大には親にしむけられて来た生徒がずいぶんいました。初めから、自分は音楽の道を行くと決まっているのだと・・・しかし、そういう生徒は音大へ入ると、(目標を達成したためか?)とたんに音楽の勉強をやめてしまい、卒業すると、音楽とは無関係な仕事に就く事が多いのです。それがはたして良い事かどうか・・・

私は、音大への道は本人が直接決めるべきだと思っています。おそらく本人が決める年令は中学生になってからでしょう。

しかも、音大へ行くにはその後、かなり厳しいレッスンが待っています。その厳しさといったら、私も経験しましたが、想像を絶します。

なんたって大好きなピアノが大嫌いにもなるのですから!

それでも、ピアノにしがみつく生徒しか、音大へは行ってはならないと思っています。おそらく、途中で挫折してしまう可能性も捨てきれないでしょう。そして、それがもし高校3年の時だとしたら・・・。

私には、自分の生徒がはたして音楽関係への進路が合っているか、行くべきか、行けそうか・・・は、決して簡単に判断は出来ません。

判断するとすれば、それは本人の演奏に気迫のある演奏があるかどうかです・・・そう、情熱があるかどうか・・・これがない演奏の場合、私の方から音楽への道は示さないし、そう要請されても、渋るでしょう。

内から湧いてくる何がしかの情熱、音楽、訴えなければ気がすまない、訴えずにいられない音楽、人に強烈にアピールしたい気迫・・・不思議な事に、自ら「音大へ行きたい」という生徒には、これがあるのです。逆に言えば、そういう演奏をする子は、やがて音楽への道を選択してくれると信じています。

村田ピアノ音楽院

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