除湿器は必携品!

 

ピアノのコンディションで大きく左右される要素がこれ、湿度です。

湿度は上がればピアノのハンマーが水を吸った状態になって柔らかくなり、しいては音が柔らかすぎて芯のない、fが出ない状態となる。

逆に乾燥すると、水分が少なくなって固くなる為に音が金属音になります。

また、湿度の変化は、ピアノの木の収縮を変化させます。例えば、木に水をつけると変形するでしょう?あれが原因で、弦を支えているパーツが歪んで調律が狂いやすくなる。

そして、厄介なのはアクション(鍵盤を動かしている機械)は湿度が多めになるとスムーズな動きができなくなるという事です。

まあ、調律はそういっぺんに狂う事はないかもしれませんが(ただし湿度が変われば調律は一時的に狂います)、ハンマー、アクションはかなり影響を受ける。

実際、ピアノは湿度が5%違ってしまうと、音の質がかなり変わってしまう。ヤマハピアノにおいては、本当の良い音のコンディションは、私のC7Eの場合、50%で設定しており、これが5%上にもなると、アクションの動きがかなり粘っこくなる(もちろん、生徒達は気がつかないでしょう)

また湿度が55%をこえると、音が芯のない極端に柔らかすぎる音に変わり始め、逆に45%以下になると、ギャルギャル生徒は気がつかないでしょうが、ギャンギャンという耳障りな音になります。

本当に、いいコンディションの湿度の範囲はプラスマイナス5%だと思っています。ただ、50%にする必要があるかといえば、それは55%でも60%でも良いかもしれません。アクションの動きが重く感じなければですが・・・。

さて、この湿度を調節する為には除湿器という家電製品が必要です。

除湿器なんて大げさな・・・なんて私も思っていましたが、やっぱりあるとないではかなり違う。本当に良い音を求めるとなるとやはり必要なのです。

除湿器を買う場合のポイントはこれ

 

  1. 湿度を自動調節できて、刻みが5%刻みで調節できる事。
  2. できれば一日10L以上水が取れるタイプが望ましい(結果的にその方が電気を食わない)
  3. 湿度が設定湿度になると、除湿器事体すべてがストップするものもあれば、なぜか送風ファンだけは回りっぱなしで止まらないタイプもある様ですが、冷却回路は止まって送風ファンは回りっぱなしのタイプは、一応電気の節約にはなってはいるのですが、実は送風ファンが回ると、せっかく取った冷却ファンの中にある水分がまた、室内へと放出されてしまうのです。その結果、またすぐに湿度が上がってしまい、またスイッチが入るので、このタイプは避けた方が良い。送風ファンが止まるタイプは三菱はそうですが他はそうではないタイプが多い。
  4. できれば電気を食わないタイプにこした事はない。ちなみに250wだと、夏場は24時間回りっぱなしなので電気代はななんとぉ!!! 1ヵ月3500円程にもなってしまう!!

 

以上の点以外にマイナスイオンだの、フィルターがどうのこうの、ファンの動きがどうのとか、そういう変な装置が付く付加価値は意味なし!

 

おそらく、三菱電機(ビーバーはダメ)であれば心配はいりません。お勧めはMJ-100VX。

それから、除湿器は毎年5月にモデルチェンジします。4月〜5月にかけて、かなり旧型を値引きをするので買う場合、この時期がねらい目のようです。

さて、除湿器にはたいがい、湿度計が付いているのですができれば1%刻みのデジタル式が望ましい。しかし、湿度の数値とは気温との密接な関係があり気温が高いと湿度数値が50%でも比較的湿度が高く、気温が低いと55%でも湿度が低いようである事が、ピアノの音及びアクションの動きでわかりました。

つまり、湿度は気温により変動するという事です。

ピアノの音がどうもおかしい、以前の様な良い音がしなくなった。その場合、ピアノを酷使していないのであれば、間違いなく湿度の変化による可能性がほとんどです。安易に調律師を呼んであちこちいじくるよりも、まずは湿度管理を徹底してからにしてみて下さい。実際、まともな調律師ならば必ず除湿器の購入を強く要求するはずです。

村田ピアノ音楽院

since1996

MENU