村田ピアノ音楽院

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続けることに意義がある

 

 

まだ私が20代の頃だ。

あの頃はピアノがうまく弾けなくて、もうこれ以上ピアノなんかやっていてもしょうがないんじゃないかと、ずいぶん悩んでいた。

正直自分はピアニストとして食っていけないのは明白だったから、ピアノが弾けないのならば、もうこれ以上やっていてもしょうがない。

やっぱり一般企業に勤めた方がいいのではないか?と悩んでいた。

学生の頃も、卒業してヤマハで働いていた頃も、そう悩んでいたものだ。

しかし、自分がレッスンに行っていたハンガリー人の先生は「続けなさい。ピアノを続けることに意味がある」としか言わなかった。

でももう、ピアニストとして食っていけないんだからこれ以上やってたってしょうがないじゃないか。ヤマハ講師だってこんなの食ってけやしない。

そうでなくたって自分が人前でピアノを弾くことに何の意味があるのか?

うまく弾けないんだから自分の存在なんて、なくていいじゃないか。

てっきり外国人の先生だから、そんなのんきなこと、言ってられるんだろう・・・と思って、今度は他の日本人の先生に相談に行った。

しかし、その先生も「ピアノを辞めるのはいつでもできる・・・」とか言って、私がどこかの会社にでも勤めることに賛成はしなかった。

そういえば、おかしなことに、私がまだ高校生の時、才能がない自分は本当に音大なんか目指してもいいのだろうか?と悩んでいた時にも、習っていた大学教授が「いつの日か、ピアノを続けていて良かったと思える時が来るわよ」と何度も言って、やはり辞める事を賛成しなかった。

なんだよ、どいつもこいつも変わっているなあ・・・。と思ったものだ。

食っていけるのか、食っていけないのか?・・・。

そういうことに悩んでいたっていうのに、どの先生もそんなこと構いなしに「ピアノ続けたほうがいいわよ〜」という感じだ。

ピアノなんて続けることになんの意味があるのか?

・・・そう、今だから言える・・・

続けることに意味がある(笑)

そう、あなたも続けたほうがいい(笑)

何も誰もがプロピアニストを目指しているわけじゃない。

しかし、そこには大きな意義がある。

人は自己表現に言葉とか、態度、文章、などを使って表現する。

しかし、言葉では表し尽くせない物は、昔から音楽や絵画によって表現してきた。

それゆえ、絵画と音楽は独特の世界だ。

だから、一般人にとって、絵とか音楽は理解できないことが多い。

「そんなことやってて、なんの為になる?」というわけだ。

私は絵画のことはよくわからないが・・・。

そう、ピアノなんかやってて、「何のためになる?」はよくわかる。

世の中、何の役にも立たない(爆)

でも、そういう人たちとは、あまり相手にしないほうがいい。

わからない相手に何を話しても無駄だ。

音楽とか、絵画とか、そういう世界が全くない殺伐とした世界でもやっていける人はそれでいいのだ。

会社と家庭の往復で人生満足できるんだったら、それに越したことはない。

人間、余計なことは知らない方が一生幸せかもしれないのだ。

私が言っているのはそれ以外の世界だ。

次回はその辺り、もう少し突っ込んでみたい。

加えて、どうやったらピアノが上達できる環境ができるか?

話したいことはいろいろあるのだ。

 

 

2015.3.17