灯台下暗し

 

全くいつになっても自分はピアノがうまく弾けないものだ。

弾いているときはまあ多少はうまく弾けたかと思いきや、あとで録音を聞いてみると、だめだなこりゃ、という事は良くある。

テクニック的に弾けない曲は何べんでも弾く様にしているのだが、たとえばエチュードの「木枯らし」はもう半年近く弾いているがテクニック的にも、音楽的にも全くうまく弾けない。

そんな中、木枯らしの曲についてはあまり他のピアニストのCD録音を持っていないので、ユーチューブにて探してみた。

どれも自分の事を棚に上げれば、よく弾けてはいるが、満足できないなあ・・・と思ってある人の演奏を聴いてみたら・・・これが全くもってすごい演奏だったのだ。

 

木枯らしだけではない。革命もマジですごい。

もちろんこの人の事は随分前から知っていたのだが、改めて聞いてみてこんなにすごいとは思わなかった。

多分昔の私は青かったのだろう。

もちろん、この人の演奏が嫌いな人は大勢いるだろう。

ちなみにクラシック界ではこの人は素人という事になっている。

加えて、まあ正直言ってテクニックはお世辞にも完璧とはいえない。

しかし、・・・しかしである。

私は戦前のコルトーやラフマニノフ、モイセビッチや若き頃のルービンシュタインの演奏が大変お気に入りなのだが、この人の演奏は完璧にこの時代の流儀だ。

もちろん、この時代の流儀が好きか嫌いかとか、正しいとか間違っているとかいう論議はここでするつもりはない。

私が東京都知事を応援しているのと同じく、どこの世界でもカルト的な人間はいる。

資本主義は多数決で決められる世界なのでどんなときでも都知事もこの人も気違い扱いされるのは当然だろう。

ただ言える事は・・・あまりにもこの人が背負っている人生は普通の人生ではなかったという事だろう。

それが全部音に出ている。

それに比べて・・・ハァー私は何なんだろう(笑)

思いっきりピアノを弾く勇気がなくなってしまった今日この頃である(爆)

村田ピアノ音楽院

since1996

MENU