マールボ郎来日・・・2

 

さて、マールボ郎先生のレッスンだが、日本人の演奏はおしなべて、やはり独特の演奏だった。

なんて言ったら良いんだろう・・・。

どうして日本人はみんな、ああいう演奏になるんだろうと・・・。

勿論、それが良くないとか、下手とかいうつもりはない。

ただ・・・とにかく日本人はすごい特色がある。

X国の講習に来ていた人達の中には自分も含めて、あまりうまくない人もいる(笑)

でも、そういう人達との演奏とは全く違う。

なんていうか・・・これが日本人なのだ、という演奏になってしまう。

私はもう今はそれについて批判するつもりはない。私はこのピアノ教育界を引っ張っていく身分ではないので、コメントはしない。

しかも・・・国内のコンクールの場合、こういう演奏をしないと、予選を通過しない様な気がする。

なので私も、昔は生徒がコンクールを受けるときはそういう演奏をさせたものだ。

今回催されているこの講座も、とあるコンクールの為の講座である。

なので受講者はほとんどコンクールを受ける人達なのだろう。

しかし、日本には日本の決まりとか、掟とか,諸法がある。

なので、その日本にズカズカと青い目をした外国人がやって来てどうのこうのと言ってしまっても生麦事件よろしく、侍に切り捨てられてしまうのでは(怖)と思ったのだが・・・。

なんてことはない。逆に日本刀で次々と日本侍を切り捨てていってしまった(爆)

さすがはマールボ郎!

え?そんな事言って良いの!?!?・・・なんて指導までして・・・。

要するに、X国内での指導をそのまま持ち込んだままだった。

あくまでも、その詳細はここでは述べない。

加えて、日本のコンクールを主宰する団体に対してのコメントも今後は多分言わない。

特に、日本最大のピアノ教育連盟に対しては言いたい事は山ほどある。

しかし・・・もうそういうことは外に向けて発信しない事にしたのだ。

私が本場X国で感じた事、思った事、これなんじゃないかと推測した事。

今は自分の教室の生徒のみにそれを伝えるのみである。

ただ・・・今日ここに来ている生徒達はとても幸せ者だ。

いろいろと指導された事には疑問を持つかもしれない。

しかし、マールボ郎に言われて、ハッと目が覚めた人もいるかもしれない。

その「え!?」という体験をここ日本で体験できる事はとても貴重な事だ。

この体験を海外では「カルチャーショック」という。

それを日本で体験できるんだから、幸せ者だ。

これをきっかけに何かが自分の中で変わって欲しい。

 

私は今ではほとんど生徒をコンクールには出していないので、このような場に来たのは久しぶりだった。

みんな真剣で、特に母親達が超真剣!(笑)

昔はこういう雰囲気が苦手だったのだが、しばらくこの世界から遠ざかっていたので、少しは冷静に見れる様になった。

今こうして思えば・・・。

子供のコンクールはあまり好きじゃないけど、でも親たちは多分クラシックが相当好きなんだろうなと。

その好きなクラシックを子供にも弾いて欲しいと。

出来れば誰よりもうまく弾いて欲しいと。

そこに「競争」が入るからおかしくなってくるんだろうけど。

しかし親たちが相当クラシックが好きなんだろうという事はよくわかる。

その気持ちはこうやって、仮にコンクールという形であっても、子供へと受け継がれていく。

クラシック音楽は正に伝統音楽だけれども、それを子供に受け継いでいく。

それはそれでとてもいい事なんだろう。

しかも、本場X国の指導者が来て本当の伝統を受け継がせる。

なんて幸せな子供達なんだろう!

 

レッスンでは時折、マールボ郎は模範演奏もしていた。

いつものごとく、マズルカは逸品だった。

やっぱりすごい。何が違うんだろう・・・。

空気が一瞬変わった。

一瞬、小さなレッスン室はX大学内のレッスン室にトランスしたのだった。

 

 

 

2014.10.11

村田ピアノ音楽院

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