ジェネリック医薬品とスーパーのレジ袋となんちゃってピアニスト。

 

そういえばもう随分昔、35年ほど前だが、東京近辺の電車で「なんちゃっておじさん」とやらが出没するとかいう話があった。

結局はこの「なんちゃっておじさん」はガセネタだったのだが、私はこの頃、東京の方に電車でよくレッスンに行っていたので必死に探していたものだ。

この頃は平和な時代だったので、変なおじさんがいても、笑いの種だったんだろうが、いまじゃそういう変質おじさんがいたら、速攻で鉄道公安員にしょっぴかれるのが落ちである。

人と違う行動人間がいたら挙動不審者というわけだ。

前のブログじゃないけれども、時代は変わったんだろう(笑)

まったく味気ない、ギスギスした時代になったもんだ。

いいじゃないか、変なおじさんが電車に乗っていたって。

さて、昔とはまた違った表現の現代の「なんちゃって」であるが・・・

ジェネリック医薬品とスーパーのレジ袋となんちゃってピアニスト

この3つには共通点がある。そこの辺りをお話ししよう。

 

ピアノレッスン

ピアノのレッスンはいろいろと大変だ。

その中でも、生徒に対して、どの程度の厳しさで指導したら良いか、悩むところだ。

私は一応,一定基準があるんじゃないか,と思っていやっている。

それは、

人に聴かせる演奏を目指すのか?それとも自分が楽しむだけの演奏を目指すのか?

私は自分が楽しむだけの演奏を良くないと思って責めるつもりはない。

ピアノの楽しみ方なんて千差万別、いろいろあっていい。

だからそれは全然かまわないだろう。

だからそういう場合,レッスンはそれほどシビアではなくても良いだろうと思う。

しかし、もし人に聴かせる事を目標にやっていたとしたら・・・やっぱり重箱を突く様なレッスンになってしまっても仕方がない。

それこそ、やれ音ミスだの、音転びだの、粒を揃えるのだの・・・だ。

曲を仕上げるっていうのは本当に厄介で、音楽が表現できりゃいいってもんじゃない。

きちんと整頓して商品として人に売れる様な品質演奏なのか?という判断基準がある。

ここが「人に聴かせる演奏」の厳しい所。

人に聴かせる、っていうのはやっぱり私にとっては「職業ピアニスト」もしくは「プロピアニスト」に近い判断なのだ。

以前もここに書いたが、私にとってピアニストという基準は厳しいものを持っている。

もちろん、小,中学生がお金を稼ぐ事や国際コンクールを受ける事は出来ないし、いわんや、ピアノの先生だってプロピアニストになる事は難しい。

しかし、ある一時だけ、もしくは一夜だけ「職業ピアニスト」もしくは「プロピアニスト」になる事は可能だろうし、なる事は許されるだろう。

つまり・・・

「人に聴かせる演奏」をする時だ。

この時、ギャラが生じる、生じないは関係ない。

人に聴かせるということは、最終的には「人に感動を与えられる」ことも目指さないといけない。

ただ単に即●主義で弾いて、感動もへったくれもない演奏をしたって誰も感銘を受けない。

「人に聴かせる演奏」はそれだけ、厄介で大変な作業だ。

たった1曲だけでも「人に聴かせる演奏」をする事はそりゃ大変だ。

曲の隅々まで仕上げないといけない。しかしどこまでも練習しても、仕上がらない部分はでてくる。

そんな時・・・どこかで脱落したくなるのだ。つまり・・・

私は「なんちゃってピアニストでいいんです!!」・・・と(笑)

勿論!わたしはここでも生徒を責めるつもりはない。

なんちゃってピアニストでも本人がそれで良いのなら構わない。

「アマチュアピアニスト」という響きはなんていうか・・・弾けなくてもいいんです!どうせ私は下手なアマチュアですから・・・という言い訳の様に聞こえて、あまりいい印象がないから、なんだったらアマチュアピアニストとプロピアニストの間の、頑張ってはいるんですが・・・という意味の「なんちゃってピアニスト」があったって良いだろう(笑)

さて、ジェネリック医薬品だが、今じゃそれほど珍しくなくなったが、出た当初は「ジェネリック医薬品でお願いします」という札があって医者に見せるというシステムがあった。

もっとも、こんな物、使った人なんていなかったんじゃないかと思うのだが、なんとなく安い方のジェネリック医薬品を頼むのは気が引けるという気持ちがあったんだろう。

また、スーパーのレジで「レジ袋いりません」という札もよく見かける。

口に出すのがおっくうだったり、言うのが気が引ける、ということなのだろうが・・・これと同じくピアノレッスンでも札を作った方が良いんじゃないのかね?

いわゆる・・・

「私は人に聴かせるピアニストの演奏を目指します」

もしくは「 なんちゃってピアニストでかまいません」とかだ。

この札があると、こちらも助かるわけだ(?)

もちろん、

今日は・・・「私は人に聴かせるピアニストの演奏を目指します」

来週は・・・「 なんちゃってピアニストでお願いします」

でも構わない。

いちいち先生に「今日はなんちゃってピアニストで・・・」なんて言えないだろう。

ままどちらにしても、曲を1曲、人に聴かせるレベルで仕上げる事は本当に大変だ。

まったくもっていやになっちまう。

私自身が嫌になっちまうんだから、ピアノ講師や上級連中だって同じ気分だろう。

ああ、なんてやっかいな世界に首を突っ込んじまったんだろう(汗)

 

 

 

2014.5.24

村田ピアノ音楽院

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