カラオケとなんちゃってピアニストと、プロピアニスト

 

さて、我々は何故舞台でピアノを弾きたがるのか?

その理由はおそらく・・・みんながカラオケに行って歌うのと多分変わらないだろう(笑)

結局歌うか、ピアノを弾くかの違いである。

そして、結局は所詮、他人の演奏を聴く事よりも、自分が演奏をすることの方がよっぽど興味があり、他人の演奏の時は興味はそっちのけなのだ(爆)

「え!そんな事はないです!他の人の演奏も真剣に聴いています!」

・・・いやしかし、だったら・・・

・・・プロの演奏会を聴きに行くでしょう・・・

まあカラオケみたいに他人が歌っている時は隣の人と世間話をして、歌い終わると適当に拍手して、自分にマイクが回ってくるのを今か、今か!・・・と待っている・・・とまで・・・ではないとは思いますが(笑)

でもまあ、心理的にはそうであっても、そういうカラオケの様な雰囲気は良いと思いますよ。

前にも述べた様に、舞台でピアノを弾くということは大なり小なり、自己顕示欲があるとは思っていますが、軽い自己顕示欲で皆で集まって、ある程度の負荷を追いながら(笑)緊張感を持って皆の前でピアノを弾き合うのは良い事だと思います。

自己顕示欲という言葉も「え!私、そんな自分をよく見せようなんて、おしつけがましい気持ちなんてありません!。下手なんです私!」

・・・なーんてことはないでしょう!(笑)

多分回りは自分と同じか、少しは自分はうまい・・・。少しはそう考えているんじゃ?

だって、本当に下手だと思ったら皆の前で弾きやしませんよ。

もし、回りが国際コンクール入賞者ばっかりの著名な連中の中でピアノを弾かされたら・・・どう思いますか???

あたしゃ、X国夏期講習では、まじで縮み上がりましたよ(爆)

でも下手でも弾いた方が良いんです。

そうやって、様々な気持ちを抱いて人はうまくなっていく。

そういうなかでカラオケ大会みたいに嘘でもお世辞でも良いから「いやあ、うまいですねぇ〜」と言い合って、出来れば酒でも飲みながら?弾き合えば良い。

日常の生活なんて、みんなありふれていて、刺激もなかったりストレスが多かったり・・・。

だから、この日だけは違う世界で、自分だけのわずかな時間の間、スーパースターになって皆からの注目を浴びる。

・・・そう、毎回舞台に上がる度に、花嫁になれるわけです(笑)

昔、披露宴にはゴンドラで下りてくるなんて、わけの分からん物がありましたが、舞台だからやっぱり人の視線は上目です。いわばちょっと低いゴンドラですよ。

やっぱりひとの上目使いの視線は気持ちいいんでしょうな(笑)

そういえば、私も式場を探す時にゴンドラがある式場に!と相手からしつこくリクエストされてました。

なのでわざと、ゴンドラがない式場を探したんですがね(爆)

 

でもですねえ・・・こういうカラオケ大会みたいな会は残念ながら、いくら上をいってもなんちゃってピアニスト達の集まりでしかない。

なんちゃってピアニストと、プロピアニストの違い。

これは、確実にある一線があります。

プロ連中も最初はなんちゃってピアニストみたいに人前で弾くのを楽しんでいたと思います。

でもプロ連中はもう既に、自己顕示は済ましているんです。世間がコンクールなどでもう認めている。

我々なんちゃってピアニストはひょっとすると、小規模のコンクールや、某音大を出た程度で認められたと思って満足して、引っ込んでしまう人も多い。

でも、プロ連中は、そこからさらに世間に出て行くわけです。

そこには「自分を認めて欲しい」なんてことはもうなくて,自分が世間に問いたい音楽、自分なりのメッセージを持って弾いている人は多いと思うのです。

誰も彼も口には出さないけれども「私はああいうプロ連中の演奏はしたくない。私はこの演奏で世間に問いかけたい」という強い気持ちで弾いている人が多いと思います。

そういう、ずうずうしいけど世間に出て行きたい、という気持ちがなければ、プロには這い上がれません。

プロになるにはどうしたらいいのか?・・・なんて、別に国際コンクールに入賞しなければとか、有名レーベルからのCDデビューをしないと・・・ではなくて、やっているうちにそういう世界に知らないうちに飛び込んでいるという状態がプロ連中だと思うんです。

どっかで尻込みしている奴はダメなんですよ。私みたいに(爆)

そう・・・殺されやしないんだから、飛び込んでいかないと・・・。

あー俺はダメだなあ(笑)やっぱプロには向かねえか(爆)

やっぱり居心地の良いカラオケ大会なる、プレッシャー大会で満足している、なんちゃってピアニストなんだな俺は・・・汗

いやしかし、昔はプレッシャー大会は終わったあとでは必ず、飲み屋に移動して飲み会をしていたんですよね。

そうやって皆の演奏、努力をねぎらって会を終了していたんですが、段々皆が忙しくなってからはやらなくなりましたが・・・。

今度舞台裏の楽屋に酒でも持ち込んでやるかな?

 

 

2014.6.9

村田ピアノ音楽院

since1996

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