高倉健さんを偲んで

 

国民的スターだった高倉健さんが世を去って、番組でも映画などの特集が組まれています。

私も大ファンだっただけに、大変残念で、偲びながら、高倉健さんの映画を見ています。

生徒に「あの人の映画はすごかった」と言うんですが・・・。

どういうわけか誰も「そうですよねー」と言ってくれない(笑)

「そんなにあの人、すごいですかね?」という始末で(汗)

まあ仕方がないです。問いかけた人は全員女性ですから(汗)

女性にはあの人の魅力はいまいちわからないようです。

あたしゃ、相手が高倉健だったら身体を許しても良いと思っちゃうぐらいですがね?

違いますかね??

もっとも私も今までは漠然と映画を見ていただけだったんですが,今回じっくりと特集を組まれた映画やドキュメンタリー、俳優達の思い出話を見てみると、やっぱりすごい人だったんだなあ,と思わずにいられません。

いろんな映画をテレビでもう一度見てみましたが、まずは有名な「冬の華」

私はとても気に入っている映画ですが(是非レンタルビデオなどで借りて観て下さい)この映画は作品的にもすごく完成度が高い映画なんじゃないかと。

脚本もすごいなあ・・・と思っていたら

・・・書いた人は倉本聰さんでした!。さすがです。

舞台が横浜でチャイコフスキーのコンチェルトを使ってくるというのも素敵ですが、やっぱり高倉健さんの演技がすごい。

ただ単にかっこいいとか(まあ、それにはかなり賛否両論あるんでしょうが・笑)そういうことではなく、あの人の顔の表現があまりにもすごい。

発するセリフの表現もさることながら、顔でせりふを表現してしまうあたりは、すごいことだ。

これってピアノ演奏とすごく近いものがある。

楽譜に書いてある音符を単に音に出す事は(テクニックを除いて)それほど難しい事ではない。

単に楽譜に忠実に音を出せば良いんだから。

でもそれをすれば、良い演奏が出来るかと言ったら、そんなに単純じゃない事はピアノ学習者なら誰もが知っている。

いかに曲が持っている音楽性を確実に余す事なく表現するか?

これにみんな悩んでいるわけだけれども、高倉健さんはこれを見事に表現している。

作家・作曲者が表現したい内容を、媒体である俳優・ピアノ奏者が表現する。

もちろんそこには、俳優・ピアノ奏者の個性もある程度・・・というより、どうしても入ってきてしまう。

しかし、入ってきてしまっても、とにかくその作品の魅力を余す事なく表現する。

ちょっと面白かったのは、この「冬の華」の映画で出てくるヤクザに田中邦衛さんがいたんですが、この人、「北の国から」の黒板五郎さんの時の演出とそんなに変わっていない(笑)

あれ?黒板五郎さんが出てるやって(笑)

多少は違うけれども、どうしても田中邦衛さんの個性って、どんな演出でも出てしまうんでしょうね(笑)

まあそれはさておき・・・。

音楽性の表現は本当に難しいなあ、と常々最近思っているんですが、うまい演奏が出来る為の秘訣、良い演奏家になる秘訣って何なんだろうって・・・。

そんな糸口を高倉健さんのドキュメンタリーなどで少しは垣間見た様な気がする。

俳優も演奏者も真摯に作品に向き合わないと良い演奏は望めないし、人間的にも優れていないと、音楽まで踏み込んで表現できないんじゃないかって。

そんなこんな・・・・いろいろと見ていて、自分自身も人間的に反省していかないとなあ・・・と思って夜な夜な高倉健さんの映画ばかり見ていたら・・・。

やばいっす。X語の宿題と復習が全然進まないっす(汗)

とりあえず次回は健さんの仕事においてのストイックな哲学とピアノ奏者との関係も書けたら、と思っています。

 

・・・いやあしかし・・・

俺も高倉健さんみたいな男になれたらなあ・・・。

・・・あ、それは無理だな。大体こんなブログでべらべらおしゃべりしていて、もう貫禄もありゃしない。

男は黙ってないと・・・(笑)

とりあえず世帯においての身分は高倉健さんに近づいた(笑)

あとは人間性だな(爆)

 

 

 

 

 

 

 

2014.11.30

村田ピアノ音楽院

since1996

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