村田ピアノ音楽院

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おかげさまで、無事ギプスはずれました。

 

怪我をしてから3週間目の時。

診断では、はじめのうちはリハビリのときだけ、ギプスを外すという段取りでした。

しかしギプスを外すと、もう本当に頼りない状態の手首で、しかもちょっと無理をすると激痛が走る。

こりゃまいったなあ•••。

家に帰ってこっそりギプスを外してピアノを弾こうと思ったものの•••。

もう全然痛くて弾けません。手首も固まってしまって動かない。

正直絶望的な状態でした。

風呂に入るときだけ、ギプスを外して、リハビリのときのように温めて、動かす訓練をするのですが、シャワーを持つだけでも、顔を洗っただけでも、手首に激痛が走ります。

•••一体いつになったら治るんだ•••。

しかし、ここは慌てずに、いつもなら2〜3分で上がる湯船もこの時ばかりは毎日1時間も入って、リハビリをしました。

しかし、1日1日と経つうちに、みるみる回復の兆しが見え、ついに5日目には医者から「外してピアノを弾いてもいいですよ」と言われました。

正直ホッとしました。

てっきりあと1ヶ月もかかるんじゃないかと思っていましたから。

家に帰ってピアノを弾いてみました。

最初はかなり痛いし、ものの見事に手首が動きません。

バキバキ、という感じでしたが、動かすうちに、楽になってきました。

今はまだ本調子ではないものの、マズルカ程度の曲ならばテンポを落として弾けるようになりました。

マジでよかったですよ。

目指すはリハビリでカルメンを•••とは思ったものの、弾いてみると、あの曲はかなり手首を回して弾くので、まだ痛くて弾けません。

少しずつカルメンも慣らしていこうと思っています。

しかし、今の私にとってはマズルカが弾けるようになっただけでも、幸せです。

•••ああ、ピアノが弾ける。思ったような音が醸し出せる。俺はまだピアノが弾ける•••。

この時の喜びは他に例えようもない程の価値観でした。

金を目の前に10億円、積まれたって、そんなのピアノが弾けない身体だったら、正直いらない(いや•••ちょっとは欲しいか???)

金があったって今の自分は幸せじゃない。

なぜに自分がサラリーマンにならなかったか、という答えがここにはありました。

あなたにとって何があれば一番せなのか?

これがもし•••お金だったら•••

その人の人生は別の価値観による人生になるかもしれない。

もちろん、人の価値観はいろいろでしょう。

でも•••お金で得られるものには限度がある。

夢とか家族とか、•••ましてや自由がきく手とか•••。

芸能人とかって金持ちでいいなあ•••なんて考えは•••。

実はくだらない悩みなのかもしれない。

ここを認識していないと、人間、渡るべき道を外してしまう。

もう一つ、気づいたことがあります。

自分が惨めな立場であっても他人を恨まないこと。

自由にピアノが弾ける人を恨んでも仕方がないこと。

正直「きちしょう」と思う気持ちは自分にあっても、それがを他人にぶつけることは、あってはならない。

もし今回の怪我が、車にぶつけられて怪我を負ってしまったのならば、相手を恨むということはありかもしれません。

しかしそうでない場合に、自分が惨めな身分であった場合に、その腹いせに、もしくはフラストレーションの発散のために、なにがしかの攻撃や恨みを友人や両親、目上の人間にぶつけること。

これは正直、人間としてみっともないことであり、かつ可哀想な人間です。

でも現実にはよくそういうことが見受けられる。

相手が羨ましいんだったら、自分が惨めな身分ならば、妬んだり、恨むのではなく、相手のような、羨ましい身分に自分がなれるよう努力して達成すること。

それができないんだったら、相手や社会を恨まずに、自分の努力不足を恨むこと。

金はなくても、古本屋に安い参考書は、いっぱい売っているし、図書館もある。

ピアノの参考書がなくても修行をすれば、なんだって得ることはできる。

これがわからない不幸せな奴がインターネットの世界では結構ばっこしている。

 

•••ま、そういうことはどうでもいいんですが•••。

なんとかX講座に間に間に合うよう、これから自分のリハビリという修行が始まります。

 

 

2016.3.6.