ブルグミューラーはピアノ習得のボーダーライン

 

私はブルグミューラーに入ることはボーダーライン的に非常に大きな違いだと思っています。

私はレッスンの時に常に次回の宿題の曲の簡単な読譜の予習をさせますが、ブルグミューラーの曲においては一切予習はさせません。

ただ単に私が一回、生徒の前で弾いておしまいです。

まずはそれで次回レッスンの時に一人で読譜ができて、スムーズに最後まで弾き通せるか?

これができない場合はまたバイエルレベルのテキストに戻って、読譜の訓練の再履修をします。

つまり、ブルグミューラーに入った時には「楽譜が読めない」ということはあってはならないと思っています。

実は私の教室ではブルグミューラーに入る読譜レベルは非常に高いレベルを求めています。単純にソナチネレベルといっても過言ではありません。

やっとこさで読めるという状態では、ブルグミューラーは与えません。

逆に、レベルが高い状態になれば、この後、ソナチネやソナタが苦もなく弾けるようになるのですから。

私が思うにブルグミューラーで指導するべきことは、読譜の訓練ではなく、音楽とテクニックの指導です。

この段階で1段レベルが上がったピアノ指導を指導することになるのです。

私は子供に対してのピアノ指導はあくまでもまずは、楽譜が一人で読めるようになること。

これが小学生の間に習得できれば、大人になった時にピアノを再開しても、なんら困らないはずです。

これを第一目標にしています。

ですから、とりあえず、それができるようになった時点で私にとっては一安心ですし、父母に対しても、一応要望に答えられたと思って肩の荷が降りるわけです。

なんといっても親はピアノの楽譜が不自由なく読める、ということを一番望んでいるのですから。

しかし、そこからさらにピアノ学習は難関が増えてくるわけです。

指を速く動かすこと、そして、表現を習得すること。

この二つはおそらく、大人でさえも永遠の課題です。

この本当のピアノ学習のスタートがブルグミューラーというわけです。

もちろん、テクニックにおいては小学生の間ではまだ重量奏法は、初期段階でしか指導できませんし、音楽の指導も、とても「和声感が•••」などという指導はしません。

しかし、確実にその二つの指導が始まるわけです。

と同時に、本当のピアノの楽しさの醍醐味がここから始まる。

もちろん、ブルグミューラーに入ってもピアノを辞めてしまう生徒もいます。

しかし、それはそれでいいじゃないですか。

大人になった時に再開する生徒もいるでしょうし、興味がもてなかったのならば、それはそれ。

とにかく、父母が私のところに来て「自分が小さい頃は、途中でやめてしまって、今は譜面が読めなくて、すごく後悔しているのでせめて子供だけには•••」という要望が叶えられたのですから。

 

 

 

 

2016.06.15

村田ピアノ音楽院

since1996

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