私はソナチネは極力使わない

 

どこの世界でも、規範とか教本などというもの、もしくは”しきたり”、というものは存在します。

それに沿っていけば自ずと間違いはないはず。

まあ確かに通常はそうだと思います。

しかし、それで疑問を持たないのならばいざ知らず、疑問を持ったならばどう考えるか?

保守的な世界ではそういうことはご法度です。ですから、クラシックの世界では世襲的指導法は守らなければならない。

私に言わせればそれは盲点です。

その中の一つ。

ソナチネ教材。

これに限りませんが、例えば名曲集の中の

 

1.乙女の祈り

2.アラベスク第1番

 

どちらも有名な曲ですが、私自身は1番の乙女の祈りは正直、いい教材曲とは思っていません。

かなり有名ではありますが、その曲に比べると、アラベスク1番は音楽的に、習得すべき内容がかなり盛り込んであります。

正直、大人が弾いても難しく感じるはずです。

次に作曲家ですが、乙女の祈りは「バダルジェフスカ」。アラベスクは「ドビュッシー」

クラシック界であまりにも多くの名曲を残しているのは間違いなく「ドビュッシー」です。

この2点から、あまり有名ではない作曲家の曲を練習することはあまりプラスにはならないと考えています。

ソナチネ集の中にはそのあまり知られていない作曲家の作品ばかりです。

もちろん先入観を持つのは良くないことかもしれませんが、私が見たところでは、正直、価値のある作品はあまりないと考えています。

もちろん無駄ではありません。しかしソナチネレベルで他に優れた教材もあります。

ギロックの「子供のためのアルバム」、「叙情小曲集」などはソナチネレベルの非常に音楽的内容の濃い作品です。

ただし、ソナチネ集は唯一、この点だけはソナチネを使う意義はあると思っています。すなわち

オクターブが届かない子供。

ソナチネは極力、オクターブを避けて作曲されています。

そういう点では過渡期の子供にとっては好都合だと思っています。

 

 

 

 

2017.5.4

村田ピアノ音楽院

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