あなたが上手くなれるかどうかは遅いスピードで練習できるかにかかっている。

 

 

誰でもテクニカルな速い曲は、CDのように速く弾きたいものです。

なぜなら、その方がはるかにかっこいいから。

逆に遅いスピードで弾くことは非常に「みっともない」という感覚がでます。

しかも日常耳にする演奏はCDでもyoutubeでも非常に速い。

だから自分が速く弾けないのは、練習が足りないからだ。速いスピードで弾けなければ意味がない。

・・・そういう固定観念に引きずられて、速いスピードで誰もが弾きたがります。

しかしその先は間違いなく、仕上がらないどころか「破局」でしかありません。

遅いスピードで練習をして、遅いスピードで本番を弾くことは誰もが避けたいし、みっともないと考えがちなのですが。

・・・しかしよく考えてください。

CDやyoutubeに載っている、速いスピードの演奏は一昼夜でできた演奏ではなく、おそらく本人が何年もかけて練習した成果の結果の演奏のはずですし、そこまでたどり着くには何度も人前で演奏しているはずなのです。

スピードを上げることは必ず、テクニック、音楽、ともに余裕がなくなります。

テクニックは自分が未熟なテクニックであれば力が入ったり、音ミスが多くなります。

また、ゆっくり弾けば、自分の演奏を冷静に細かく聞くことができるのですが、速いとその余裕がないために雑な演奏になりがちです。

大事なことは少しスピードを上げたときに、どちらも問題が生じた時、その時点でスピードを上げずに何ヶ月、何年もかけて問題を解決することです。

非常に勇気がいる練習法ですが、これが最善の練習法なのです。

また、最初の本番演奏では、CDのようなインテンポの演奏は目指さないことです。

何年もかけて、何回も舞台演奏をして、いつかは速いテンポで、という意識を持つことです。

 

 

 

2016.08.18

村田ピアノ音楽院

since1996

内容一覧表