村田ピアノ音楽院

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ジストニアについて

 

この病気については数年前からこの業界でよく聞かれる様になりました。

というより,この病気自体は恐らくもう昔からあった様なのですが、近年のインターネットの普及で誰でも耳にする様になった様です。

症状としては、自分の意志とは違った指の動きをしてしまうという事です。

良くある症状には,指が勝手に内側に巻き込んでしまうという感じの様です。

なぜそうなるかはよく分かっていませんが、多分鍵盤を引っ掻いて弾く,もしくは振り下ろす、という事を多用しすぎてしまい、それがクセになって身体がそういう弾き方を無意識に反応してしまうのではと思います。

ジストニアは指だけではなく,いろんな症状があるらしいのですが、単純にたとえば「どもり」もジストニアの一種らしいのです。

恐らく,生活内で繰り返し行う動作をある種の緊張感や恐怖感(舞台演奏など)もしくは必要以上の力や運動量を伴いながらすると,それがクセになっていつも出てしまう。

多分これが原因でしょう。脳の病気とはいわれていますが,病気ではなく多分「クセ」なんだと思います。

緊張すると思わず頭を掻いてしまう,爪を噛んでしまう・・・。これもジストニアではないけれども一種のクセでしょう。

そうしないように止めれば良い・・・のはずが,止められない。これがジストニアでしょう。

多分動き的にはこのような動きを無駄な力を使って多用したが為に,クセになってしまったのではないかと思っています。

ジストニアには様々な治療法があるらしいのですが,未だに決定的な治療はない様です。

ただ私が考えるには,単純に重量奏法にしてしまえば,治ってしまうのではないかと考えています。

つまり,無駄な力を使って指を動かすから症状が出るわけで,動かさなければ良いのです。

指を動かさなくてピアノが弾けるのかと,疑問に思うかもしれませんが,それが重量奏法です。(詳しくはこちらを参照下さい)

勿論多少,指を動かす事はあります。特に引っ掻く動作は時に使うこともあります。

しかし,私が指導している重量奏法はほとんど引っ掻く動作は使いません。

何故なら引っ掻くという動作はある程度のエネルギーを必要としており,それはピアノを楽に弾くと言う点では不利な事なのです。

他の弾き方では弾けない、どうしようもない時にあえて引っ掻く事をしますが、欧米の体格のいい外国人と違って日本人は「引っ掻く」奏法は適していません。

ジストニアの人は特にその「引っ掻く」動作や,指を振り下ろす、指の力でピアノを弾く,と言う動作を止めれば、おそらく治りやすいのではないかと思います。

また、ジストニアの指導者から奏法を学ぶと、ジストニアになりやすい可能性の奏法を学んでしまう危険性があります。

 

 

 

 

2014.14.20